訂正印とは

訂正印とは、公文書の誤字脱字を訂正するためにおされる印鑑のことをいいます。 公文書を作成する際に、数字や文字などに誤りがあった場合、誰によって訂正されたかを明らかにした上で訂正が行われることになっています。 それらが不明な訂正は変造、改竄とみなされ受理されない場合があります。 そこで訂正者が誰かを明らかにするために、訂正者が訂正部分に訂正印をおします。


訂正印に出来る印鑑の条件

訂正印は、公文書の訂正箇所におしやすいように、認印より小さいものを使用します。 約3ミリ~5ミリ前後の印鑑を訂正印と呼ぶことが多いです。 柘の訂正印が一般的にもよく出回っています。


訂正印にオススメの印材

よく使われている柘の木の訂正印がオススメです。また黒水牛や白牛角などの印材でも丈夫なのでお使いいただきやすいです。


訂正印にオススメの書体

印面部分が大変小さいので、書体は読みやすい「古印体」がオススメです。 既製品として売られている訂正印も「古印体」であることが多いです。


訂正印の正しいおし方

訂正印は誤字脱字を訂正するためにおされる印鑑です。 では訂正印はどのようにおすのが正しいのでしょう。


1)1文字間違った場合

間違った文字に2重線を引いてその上に訂正印をおし、1文字だけ訂正するのではなく、 単語に2重線を引いてその上に訂正印をおし、正しい単語をかくことが望ましいです。 また、訂正印の位置は2重線の真ん中あたりにおしましょう。


2)金額を間違った場合

金額など数字を間違った時は1文字だけであっても 数字全部を修正して訂正印をおしましょう。
また、訂正後の数字には前に「¥」後ろに「-」を付け 改ざんされないようにしましょう。


3)文章ごと訂正したい場合

訂正印のおし方は単語を修正する時と同じで2重の取消線を引き、真ん中におしましょう。 しかし、文章ごととなるとあまりに大きな修正となり、どれだけ修正が入ったのか不明確となってしまいます。 訂正印のなつ印後に「○文字抹消 ○文字挿入」と記載し訂正箇所を明確するよう心がけましょう。